ユーザー調査を行う目的とは

ユーザー調査の目的

ユーザー調査とは、自分達のターゲットとなる顧客層に関して情報の収集や分析を行うことです。調査を行う目的としては、情報を活用してマーケッターが顧客と繋がり、新しい顧客の価値を創造するためです。より具体的には2つの目的が挙げられます。

1つ目は、ユーザー自身も気がついていない、潜在的なニーズや需要を探ることです。たとえば、ある食品メーカーは1970年代にカップに入れてお湯を注ぐだけのスープを出しました。当時はまだ朝食にスープを飲む習慣が定着していませんでしたが、その後、朝食の洋食化と女性の社会進出が進み、手軽なカップ入りのスープの需要が増え、売り上げが伸びました。現在では夏用の冷たいスープ、高齢者用のタンパク質を強化したものなど次々とヒット商品を出しています。時代の流れを読み、顧客の潜在ニーズをしっかりと把握して、新商品に繋げた例です。

2つ目は、既存のサービスや製品におけるニーズを検証することです。たとえば近年、高齢者や独身者が多いことから単身世帯が増えています。そのため、スーパーやコンビニで販売される商品は少量のもの、小分けされたものが支持されています。しかし、ある乳酸菌飲料会社は5本パックのほか10本パックの商品を発売し、売り上げを伸ばしました。これは毎日消費するものであるため、単身者であってもまとめ買いの需要が存在することを掴んだからです。既存の製品でもパッケージを市場のニーズに合わせれば、売り上げを伸ばせることを示しています。

ユーザー調査を実施し、そこから得られた情報は顧客のニーズをより早く察知する手助けとなるでしょう。ユーザー調査をうまく活用し、他社に先駆けて業績の拡大に繋げていきましょう。

調査方法について

ユーザー調査は、対象者の意見、行動等から分析する質的な調査と主に数値で情報を分析する量的な調査に分かれます。

質的な調査の実施方法としては、面談形式が挙げられます。質問者が一人の回答者に質問するインタビュー、複数の参加者に意見を聞くグループインタビューが該当します。質的調査は的確な質問を重ねたり、タイミングよく理由を尋ねたりすることが大切で、質問者の技量が問われます。

量的調査は、数値など測定可能なデータから価値のある情報を見出すものです。方法としては顧客の利用履歴やウェブ上のアクセス履歴、会員登録情報といったリソースの活用、アンケート(選択肢を記した質問用紙を送付、ウェブ上での回答実施)の実施等が挙げられます。アンケート調査を行う際には、質問の順序や内容、選択肢の数が非常に大切になり、目的に即した調査設計を行うことが重要です。

慣れていない人が思いつきでアンケートを作成しても、回答率が低くなってしまったり、目的に即した調査結果が得られないといったことに繋がりかねません。したがって、調査会社などアンケートに精通した専門家がいる会社に業務を依頼したほうが、効果的な調査を実施しやすいでしょう。

この他のユーザー調査の方法

この他には被験者に調査対象となる商品やサービスを実際に使ってもらい、被験者の言動等から使い勝手を評価するユーザビリティ調査があります。

そのほか、AとBの2つのパターンを作っておき、どちらが選ばれるかを観察するABテスト、ユーザーの日常を一定期間観察させてもらい、商品やサービスの課題をリアルな環境で洗い出す、エスノグラフィ調査などがあります。

いずれの調査方法にしても、信頼できる情報を得るためには、豊富な経験を有している市場調査会社へ業務を依頼することがお奨めです。また、調査の目的や予算、調査期間などさまざまな要因を鑑みて、最適な手法を選ぶようにしましょう。

 

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