コラム 市場調査

アジアにおける市場調査の重要性

急速に変化の進んでいるエリア


グローバル化が進んだ今、海外企業が日本に進出したり、日系企業が海外で事業を展開することも珍しくありません。
もし自社の海外展開を検討しているのであれば、今後ますます無視できない存在になると考えられているのがアジアです。

アジアは世界の面積の30パーセントを占めており、人口ベースでは、世界全体の60パーセント近くを占めています。
ちなみに人口に関しては増加傾向が続いており、この状況は当面続くと考えられています。
また、国別の人口をみると、トップテンの半数近くはアジアの国が占めている状況です。

このような数字を見ても、海外事業を展開するにあたって無視することができないエリアといえるでしょう。
また、人口の多いアジアにおいては有能な人材も多くそろっているといわれており、世界中の企業の研究開発部門がアジアへの進出を進めています。

一方、実際に事業進出するのは容易ではありません。
まず急速に変化している地域であり、市場環境の変化が激しいことや、この地域にはまだ開発途上の国も多く、特殊な事情が含まれているからです。
このため、マーケティング担当者はこうしたマーケットをいかに正確に理解できるかが、事業を成功させるために欠かせないでしょう。

そこで重要なのが、市場調査です。
ターゲットにしたいアジアの国々の市場調査を行い、どのようなものに需要があるのか、今後どのようなニーズが期待できるかを的確に把握しましょう。
これからの時代、世界中を相手にしてビジネスを展開していく必要があるでしょう。
その際、マーケティングは今まで以上に重要な意味を持ってくるでしょう。


地域によって市場環境は異なる


アジアにおける市場調査が重要な理由は複数あります。
まず、地域によって市場環境が大きく異なる点です。
例えばアジアにおいても急激に都市化している地域は、多くみられます。
都市別の人口をみると、世界の上位10都市の内、アジアの都市が実に8都市も含まれています。
このような人口が集中している地域においては、おのずと都市化も進んでいきます。

また、日本のような先進国の仲間入りをしている地域もあれば、驚異的な高成長率で経済規模を拡大している地域もあります。
さらに現在はまだ開発途上国であるものの、人口も多く、今後急速に成長していく可能性のある地域もあります。

このように地域によって市場環境は大きく異なっており、市場調査を実施し、マーケットの動向を把握することは非常に重要となっています。
すでに先進国の仲間入りを果たしている国であれば、ある程度経済基盤がしっかりしているのでニーズも多様化している可能性があるでしょう。

一方、開発途上国の場合、まだインフラの整備が進んでいない地域も多く、先進国とは異なるニーズがあるでしょう。
このようにどの国に進出するかによって、戦略も変えていく必要があり、そのためには市場調査による情報把握が欠かせないでしょう。


価値観の違いも把握する必要がある


この他、アジアで市場調査を行う重要性として挙げられるのが、価値観の違いです。
アジアマーケットに進出している日系企業は多くありますが、中にはうまく事業を拡大できず、苦戦している企業も少なくありません。
その理由として、現地の価値観を考慮せず、ニーズをうまく汲み取れていないためです。

アジアには50カ国近い国が存在していて、その中でそれぞれ独自の文化を構築してきました。
またそれぞれの国でメインとなる宗教も違ってきます。
このように同じアジアであっても、細かく中の国々を見てみると様々な相違点があります。

歴史的にも古い国も多く、その中には長い時間をかけて作り上げてきた独自の伝統もあります。
事業がうまくいかない理由は、こうした各国の文化や宗教、伝統をきちんと理解していない点も考えられるでしょう。
もしアジアに本格的に進出したければ、市場調査を通じて、それぞれの国、地域における価値観を理解し、それにマッチした製品やサービスを提供する必要があるでしょう。

また、ビジネスを行うにあたって、それぞれの国における法律や規制を把握するのはもちろんのこと、法律などでは規定されていないその国特有の倫理・商習慣についても把握しておく必要があるでしょう。
このように包括的にそれぞれの国、地域を理解していないと、なかなか商業的な成功を収めるのは難しいでしょう。