キャパシタの概要を把握しよう
キャパシタとは
キャパシタとは一時的に電気を蓄え、放電する装置のことです。キャパシタは2つの電極で構成されており、これらに電圧をかけることによって電気の蓄放電を行うことができます。
また、理論上は半永久的に使えるとされ理想の蓄電装置と呼ばれており、現在は大容量向けの非常用電力やソーラー電池といった用途での実用化に向け、現在研究が進められています。
キャパシタは2枚の電極に絶縁体を挟むシンプルな構造です。また、キャパシタは使用する部材によって分類されており、主に3つのタイプが挙げられます。
①電解タイプ:
陽極に金属を、誘導体には電気化学的な表面加工を行った金属を、陰極には水溶液や個体の電解質を使用するタイプ
②フィルムタイプ:
金属か金属箔を蒸着した物質を電極に用い、誘導体はプラスチックフィルムを使用するタイプ
③電気二重層タイプ:
電極には活性炭を使用し、誘導体には電解液を使用するタイプであり、大容量にも対応している
成長が期待されるスーパーキャパシタ
キャパシタの中でも特に大容量を有しているのがスーパーキャパシタです。
スーパーキャパシタは大きな負荷がかかる放電サイクルにも耐えることができ、モーター起動時の電力アシストやポータブル機器のバッテリーの補助など様々な用途で利用されています。
今後は各アプリケーション(自動車関連やウェアラブル関連等)自体の需要拡大もあり、スーパーキャパシタの需要も拡大すると期待されています
スーパーキャパシタ市場の今後
スーパーキャパシタは省エネ目的において自動車関連など輸送機器分野を中心に需要がすると見込まれています。とくに環境対策に力を入れている中国においては自動車分野や家電分野等を中心に需要が拡大するとみられており、キャパシタ市場を牽引するとみられています。
今後の市場拡大が期待されているキャパシタ市場ですが、足元においては新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けています。特に需要の中心である中国市場はコロナ禍の影響を大きく受けました。
コロナ禍の影響は徐々に軽減されつつありますが、今後も市場に影響を与えることは間違いないでしょう。このような状況であるため、キャパシタ市場に参入を検討している場合であれば事前に市場調査を実施した方が良いでしょう。
市場調査を実施し、最新の状況を把握することによって、今後の戦略を立てる際の参考情報となるでしょう。また、市場調査を実施する際は専門の市場調査会社の活用を含め、検討するのが良いでしょう。