カーナビゲーションに関する市場調査を行おう

今日までのカーナビゲーションの発展

カーナビゲーションは、車を目的地まで的確に誘導してくれるアイテムとして今や運転者にとっては必需品となっています。現在、カーナビゲーションには、新車に純正品を装着するもの、ディーラーがオプションとして装着するもの、そして一般向けにカー用品店などで売られる市販品があります。

今日、ここまで普及した民生用のカーナビゲーションは、1981年に日本の自動車メーカーが開発しました。 これは、日本の街は建物が入り組み道路も複雑なうえ、都市部では渋滞が多く、不慣れな土地で車を運転して目的地に到達するのが難しかったというのが開発の発端です。以来、国内はもとよりカーナビゲ―ションは世界に広がり、市場規模は年々拡大してきました。

最近のカーナビゲーションの傾向としては、高級車にはeコクピット、中小型車はDIN型カーナビ、アジアや米国向けの大衆車にはディスプレイオーディオなどが普及し、多様化が進んでいます。

国内においては、ダッシュボードにはめ込む型のものと、ポータブルとよばれるダッシュボードの上に取り付ける型のものが中心です。ディスプレイは大型化が顕著で、従来のものよりもさらに大きなサイズのものが登場してきています。

加えて、VICS WIDEという道路交通情報や渋滞情報を、リアルタイムで取得する機能を搭載した機種が増えてきました。渋滞情報の精度が上がったため、すいている道を臨機応変に案内し、よりスムーズに目的地まで誘導することが可能となっています。

今後もこうした高機能化、多様化の進展に伴い、カーナビゲーションの世界市場は成長が続くと予測されています。

カーナビゲーション業界の今後の展望

今後も成長が期待されるカーナビゲーションですが、国内市場においては成熟化に加えて、車のIT化や若者の車離れなどの影響による停滞の可能性も指摘されています。また、世界市場での競争も激しくなっています。

一時期、海外の大手IT企業などがスマートフォンで利用できるカーナビアプリを発表し、それらに市場を奪われるのではないかと懸念されました。しかし、スマートフォンによるナビゲーションは画面が小さく見づらい、長時間の使用によってバッテリーの消耗が激しい、データ通信料がかかるなどの課題もあり、幸い国内ではあまり普及しませんでした。

加えて、カーナビゲーション発祥の地である日本では、精度やサービス、使い勝手が格段に進化していたこともあり、利用者離れを防ぐことに成功しました。

しかし、今後自動運転車が普及するとカーナビゲーションの役割は変化せざるを得ず、業界再編が加速することが予想されています。一方、自動運転やコネクテッドカーに移行した場合、カーナビゲーションの技術を活用した高性能のセンサーや精度の高い地図情報が必須となるため、そういった用途向けに活路を見出すメーカーも増えるでしょう。

例えば、AIを活用し音声認識で目的地を検索し、曖昧な指示でも検索結果から正確な目的地を設定可能にすることや、クラウド上に予定を入れておけばカーナビゲーションが連動し、車に乗り込んだ時点で目的地がすでに設定されているといったことが検討されています。

こうした分野の技術革新のスピードはとても早いため、市場調査などを通して最新の動向を常に確認しておくことが重要といえるでしょう。

多様化するカーナビゲ―ションの役割

今後、カーナビゲーションに期待されているのは、移動時のエンターテインメントにおける役割です。例えば、移動中に周辺の観光スポットやグルメ情報の提供を行ったり、運転者や同乗者の言動から好みを推測し、興味のありそうなスポット情報を自動的に表示したりする機能の需要が期待されています。

また、渋滞予測や道路状況認識の精度を上げ、最短、最速のルートを常に提供できるサービスも引き続き重宝されるでしょう。 さらにドライブ中に疑問に思ったことや知りたいことをカーナビゲーションが答え、退屈やマンネリ化を防いだり、車内で音楽や映画などのエンターテインメントを楽しんだりすることなども検討されています。

このように、カーナビゲーションはAIの活用や他のデバイスとの連動により、車内の移動時間を仕事や趣味の時間に変える、その一翼を担うことが可能となるでしょう。もし、カーナビゲーションの業界への参入を検討しているのであれば、市場に関するインターネットでの情報収集のみでは限界があります。

情報収集のプロである市場調査会社を上手に活用し、効率的かつ網羅的に情報をキャッチし、市場動向の把握に努めましょう。

 

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