コラム 特定企業の調査

企業合併、企業買収における市場調査会社の活用

対象先企業に関する情報収集の重要性

事業提携や出資、企業合併や企業買収をする際、失敗のリスクを回避するには、対象先企業の調査を行い、分析を行った上で検討すべきでしょう。企業同士の合併、買収はM&Aとも呼ばれますが、M&Aの実施に先立っては対象先企業の事業内容や業績状況等の情報把握が必須です。

但し、現実の問題としてそうした情報収集に掛けられる時間が不足しているというケースも少なからず見受けられます。限られた時間の中で、いかに有効な情報を収集できるのか工夫も必要となるでしょう。しかしながら、時間の不足を理由に情報収集を怠れば目的に合致しない、費用に見合わないM&Aを実施するリスクが生じてきます。このような状況になると、M&Aを実施したものの、期待通りの効果が得られないという結果を招くことにもなりかねません。

時間や予算の問題から収集できる情報にも限りがあります。まずは優先順位をつけ重要度の高いものから着手していくことにより、失敗のリスクを最低限に抑えられるよう取り組みましょう。

相手先企業に関する情報取得

相手先企業に関する情報収集の手法には多様なバリエーションがあります。例えば、その企業のHP等インターネット上の情報や、四季報、業界誌といった公開情報の収集が挙げられます。これらの方法は、基本的な情報を取得したい場合におすすめの方法と言えます。公開情報は誰でも自由に閲覧することができる一方、情報の分析にあたっては、担当者の経験やスキルが問われることとなります。

さらに、M&Aを前提として交渉を進める際、相手先企業から情報を取得するケースもあります。これらの情報は守秘義務契約を必要とするものが多く、取り扱いに注意する必要がありますが、公開情報と比較して質、量共にレベルの高い情報を取得することができるでしょう。

これらの情報でも相手先企業の評価は可能ですが、今後の将来性も含めた評価を行うには不十分かもしれません。そうした際に役立つのが調査会社を活用した情報収集です。

調査会社の活用

市場調査会社を活用するメリットとしては、第三者の視点で相手先企業を評価するための情報を収集できる点です。調査会社は競合企業との比較した際の強みや弱み、取引先との関係性、今後の事業の成長性など、相手先企業を評価するにあたって有益な情報を収集することが可能です。

専門業者を利用するためには、当然のことながら所定の費用を支払う必要がありますが、相手先企業をより的確に評価し、M&Aの失敗リスクを軽減できるのであれば多少の費用を掛けても調査依頼するのがお奨めです。

市場調査会社へは個別に調査内容を依頼することによって、自社にとって必要な情報を取得することが可能となります。まずはどのような情報不足しているのか、どういった情報を把握したいのか整理した上で、まずは調査会社に相談をしてみましょう。

調査会社から得られる情報は公開情報から得られるものとは異なり、新たな示唆が得られる可能性が高いです。費用も考慮しながら、うまく調査会社を活用し、M&Aの成功に繋げていきましょう。