化粧品原料の市場調査を行なおう

化粧品原料の業界とは

化粧品原料は製品ごとに必要な材料が異なるため、一般的な工業材料と比べて多品種少量生産のものが多いのが特徴です。 化粧品は直接肌や口につけるため、原料には機能性だけでなく、高い安全性や安定性が求められます。このため、付加価値は高く、他の工業材料に比べて安定して収益が上げられる点も化粧品原料の特徴の一つです。

化粧品原料市場は化粧品の需要増加に伴い、堅調に拡大しています。特に高機能化粧品の人気が高く、エイジングケア成分のヒアルロン酸や美白成分のアルブチンの市場は年々拡大しています。

また、低刺激ニーズも強いため、幅広い用途で使用されるアルコール系保湿剤のブチレングリコール、シャンプーやボディーソープに使用されるアミノ酸系アニオン界面活性剤などの需要の伸びも目立ちます。加えて日本で発見され高級化粧品に使われている高機能保湿成分スクワランは、日本企業が強みを持つ製品であり、需要も堅調です。

化粧品の需要が好調であることと改正薬事法の施行による規制緩和を背景に、新しい原料の開発や他業種からの参入も相次いでおり、化粧品原料の業界は活況です。 化粧品のインバウンド需要が落ち着く反面、アウトバウンド需要は拡大しており、2018年7月には中国が化粧品を含む日用品の輸入関税率を大幅に引き下げたことも好材料となっています。

一方、マイクロプラスチックビーズに関する規制は強化されており、セルロース系の原料やポリ乳酸でマイクロプラスチックを代替するといった新たな取り組みを始まっています。

化粧品原料の有望性・今後の展望

現在も人口増加や所得水準の向上が見られるアジア地域を中心に、今後も化粧品市場は拡大することが見込まれており、化粧品原料も拡大が期待されます。また、今後人口が減少する多くの先進国においては、シニア層の女性をターゲットにしたアンチエイジング市場がますます有望視されていくでしょう。

さらに消費者の意識もブランド重視から安全、安心へと変化しており、ドクターズコスメやオーガニック化粧品を選択する人が増えているため、天然系原料の需要拡大が見込まれており、動物系のヒアルロン酸やコラーゲンに加え、植物系ではアスタキサンチンなどが大きな市場を形成すると期待されています。

また、自然派志向の高まりを背景に成長を期待されているのが、ユーグレナなどの微生物や大量生産が可能な発酵生産物の原料です。特に発酵生産物は日本酒やみそなどにおいて歴史を持つ日本が強みを発揮できる分野であり、日本酒メーカーなどの化粧品原料への新規参入も見られます。

化粧品はアジア地域においてブランドを有する欧米企業が先行していますが、インバウンド消費を契機に日本メーカーの製品の品質が評価され、今やmade in japanはブランドとして通用するほどになっています。 アジア圏の女性を対象に行われたある調査では、化粧品を買うとき肌質に合うものを選ぶ女性が最も多いという結果が出ており、日本の化粧品を選ぶ理由として上位に挙がったのが、自分達の肌質に合っているというものでした。

こうした評価をビジネスチャンスと捉え、主要メーカーではmade in japanを最大の武器に、中国やASEAN諸国に販売子会社を設立する動きも加速しています。

化粧品原料に関する市場調査を行おう

化粧品原料には保湿剤や界面活性剤などの液体と、メーキャップ化粧品に使われる顔料などの粉体原料があり、その種類はかなりの数です。また、スキンケアはもちろんヘアケアからオーラルケアまで幅広い用途に使われるため、工業原料の中でも情報収集や分析が難しい市場です。

化粧品やそのトレンドに関する情報はインターネット上に多くあるものの、化粧品原料に関する情報はあまり見当たらないのが現状です。このため、化粧品原料に関する詳細な情報を収集したい場合には市場調査会社に依頼すれば、自社で調べるよりも様々な情報を手に入れることができます。

化粧品原料は機能性素材の中でも高収益が期待できる一方、他業種の技術を応用しやすく、国内外を問わず競争が激化している市場です。 今後は国内企業の新規参入はもちろん、世界規模でのM&Aなども予想されます。その際、化粧品原料に関する規制は国ごとに異なるため、もし海外進出を行う際には、これらの規制についても押さえておく必要があります。こうした情報も市場調査会社を活用して収集を行うことが可能です。

また、環境に配慮したサステイナブルで倫理的な原料調達などの社会的要請も無視できません。こうしたトレンドへの対応状況に関する情報収集においても市場調査会社の活用は役立ちます。 もし、市場調査会社を活用する場合には対象業界と業種、海外調査が可能なエリア、調査事例などについて確認しましょう。

重要な経営判断を行う際には、十分な情報の収集が欠かせません。市場調査会社を活用し、積極的に情報収集を行いましょう。

 

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