デジタルカメラとは?

デジタルカメラとは

デジタルカメラの2つのタイプ

デジタルカメラは、レンズ一体型のタイプとレンズが取り外しできるタイプの2つに大きく分かれます。レンズ一体型はデジタルカメラの原点であるコンパクトデジタルカメラを指す場合が多いです。

コンパクトデジタルカメラは価格帯が幅広く、製品によって性能も大きく異なります。レンズ一体型はレンズが内蔵されているため、ボディが薄く軽量で携帯に便利という特徴があります。

一方、どこまで拡大できるか、どこまでズームできるかといったレンズの性能は使うカメラによって決まってしまうため、購入後変更ができない点がデメリットです。

レンズが取り外せるタイプは、デジタル一眼レフカメラやミラーレス一眼カメラを指します。デジタル一眼レフカメラとミラーレス一眼の違いは「ミラーの有無」です。

デジタル一眼レフカメラは従来のコンパクトデジタルカメラと比べ、性能面・画質で優れていますが、ミラーがある分、ボディが重く大きくなってしまう点がデメリットです。

一方、ミラーレス一眼はそうしたデメリットを克服した製品です。但し、ミラーレス一眼カメラはまだ新しいジャンルの商品であり、レンズの種類は多くありません。このため、各社ミラーレス一眼カメラの開発に力を入れだしており、超広角レンズや超望遠レンズ対応の製品開発を進めています。

デジタルカメラの機能を決める要素①撮像素子

撮像素子とは被写体の光を画像に変換する部品を指し、撮像素子のサイズが大きくなるにつれ、高画質を実現します。

一方、撮像素子が小さい場合、感度を上げて撮影した際に画像にざらつきが出るなどの問題が発生します。このため、画質を重視する場合、撮像素子のサイズには気を配る必要があるでしょう。

なお、撮像素子の規格にはいくつか種類がありますが、「1型」のカメラであれば、高画質を担保できるでしょう。また、デジタル一眼レフカメラでは、1型よりさらに大きいサイズの「APS-C」という規格が使われており、画質は高くなっています。

デジタルカメラの機能を決める要素②焦点距離とF値

レンズの性能は「焦点距離」と「F値」に左右されます。焦点距離とは撮像素子とレンズ間の距離のことで、距離が近いほど広角、遠いほど望遠のレンズとなります。また、焦点距離の変化が可能なズームレンズを使えば、被写体の位置を変えずに拡大が可能です。

F値とは、レンズを通す光量をどれだけ絞れるかを数値化した値で、F値を調節することによりピントや明るさが調節できます。

デジタルカメラの歴史

一眼レフカメラがはじめて世界に登場したのは今から70年ほど前の1950年です。その後、多くの日本企業がカメラ業界に参入し、世界において人気を得ていきました。

1980年代に入ると、ビデオカメラですでに使われていた画像を電気信号に置き換えて記録する技術が発展し、デジタルカメラが誕生しました。最初は希少で高価だったデジタルカメラですが、技術のめざましい進歩により、1990年代の後半には広く普及しました。

そして、2008年にミラーレス一眼カメラが開発され、現在に至っています。

現在の市場状況

最後に、デジタルカメラの市場動向を見てみましょう。近年はスマートフォンのカメラの高性能化もあり、デジタルカメラの市場は縮小傾向にあり、直近のコロナ禍の影響により、さらに大きく減少してしまいました。

しかし、直近では販売は回復に転じており、特にレンズ一体型カメラが一眼レフカメラやミラーレスカメラの伸びを上回っています。 また、世界的な傾向としては、ミラーレスカメラを支持する人が増えており、欧州やアメリカなど従来一眼レフカメラが優位であった地域においても、ミラーレスカメラ優位に転じています。これは、軽量化へのニーズが高まっているためと考えられています。

もし、今後のトレンドを把握するのであれば市場調査やマーケットリサーチを行いましょう。勝てる市場を見つけるには、市場調査が必須です。

市場調査会社を活用し、有益な情報を入手し、最新のトレンドの把握に努めましょう。

 

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