インドネシア市場に進出する前に注意したいポイント

インドネシア市場の特徴

インドネシアは、世界有数の親日国といわれており、日本車のシェアが90%を超えるなどビジネスにも好影響が出ています。そのため、インドネシア市場に進出したいと考える企業は多いでしょう。

しかし、市場の特徴を十分把握せず、直感や思い込みで投資に踏み切るのはリスクがとても高くなってしまいます。まずは統計や市場調査などを通して、インドネシア市場の特徴を理解した上で進出を検討しましょう。

最新の統計では、インドネシアは人口およそ2億6千万人で、2035年には3億人に達すると予測されています。 また、2018年のGDPは10,422億ドルで、経済成長率はこの10年間5~6%で推移しており、人口の増加も含めて今後も安定した経済発展が期待されます。なお、国土は約192万平方キロメートルで日本の約5倍ありますが、約1万3,000もの大小さまざまな島で構成されているので、地域ごとに文化が異なります。

さらに宗教はイスラム教徒が約90%を占め、ハラルといわれる戒律が厳しく、豚肉由来の油やゼラチンを食べることは厳禁です。加えてイスラム教徒はお酒も禁止されており、アルコール分が飛んでいてもワインや日本酒を使った料理は口にできません。

飲食関係の事業で進出を考えている企業はこうした点を十分に考慮する必要があります。 現地の言語はインドネシア語となっており、英語を話す人は限られています。このため、現地でビジネスを行う際には通訳を用意するのが無難でしょう。

インドネシア市場のメリットとデメリット

進出にあたってインドネシア市場のメリットを挙げると、日本に好印象を持っている人が多い点です。日本のアニメや自動車が人気で、日本語の学習者も増えており、日系企業が進出しやすい環境です。

また、天然資源が豊富なことも大きなメリットです。液化天然ガスや石油が潤沢であり、これらを調達してビジネスを行うメーカーは進出しやすいでしょう。

そして政治的に不安要素が少なく、テロやクーデターなどのリスクが少ないのも安心材料です。加えて人口は当面増加し、安定した経済成長が見込まれています。さらに若い労働力が比較的多いので、低賃金で人材を確保できる点も魅力です。 また、法人税が日本より低く設定されており、ビジネス関係の規制も少ないことも、現地へ進出する際のメリットといえるでしょう。

一方、デメリットはインフラがまだ十分に整っていない点です。工業団地では唐突に停電が起こることもあるため、計画通り操業できないことがあります。さらに、言葉の問題があります。

インドネシア語しか話せない人が多いため、現地に進出するには日本語や英語など話せる人材の雇用や育成が必要です。また、宗教や文化が日本と大きく異なるため、これらを理解し、適応するのに時間と労力がかかる点もデメリットといえます。 インドネシアはイスラム文化が中心でありながら、島ごとに独自の文化も息づいており、ビジネスを行う上では、こうした現地の慣習も理解しなければなりません。

インドネシア市場進出の注意点

インドネシア市場に進出する際に注意すべき点は、1つとしてインフラ面が挙げられます。首都ジャカルタでは交通渋滞と住宅不足が深刻な問題となっていることや、洪水被害が多発する傾向があり、インフラの脆弱性が指摘されています。

但し、最近政府により、首都移転の計画されているため、実現すればこうした問題も解消する可能性はあります。 また、行政における手続きにおいても注意点が必要です。これは担当者によって法律の解釈が異なるため、事業申請の承認まで時間が掛かりやすいことや、手続きに際して金品を要求される事例があるなど、コンプライアンス意識が低く、現地に進出する際には十分に留意しておきましょう。

また、政府の政策によって、外資が参入できない、あるいは地元との合弁でないと参入できない業種があることも注意が必要です。 さらに、労働者保護の姿勢が強く、労働組合によるストやデモも頻繁に行われており、この点も注意が必要です。

インドネシアはマーケットとしてはとても魅力的であるものの、色々と注意すべき点も多いです。進出にあたっては市場調査も活用し、ビジネスが成功するかどうか十分に吟味した上で実行に移しましょう。

 

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