ホームエレベーターの概要、市場動向

ホームエレベーターとは?

ホームエレベーターは住宅内に設置されるエレベーターであり、お年寄りや子供など階段の昇降が難しい方でも、上下階の移動が簡単になるのが大きなメリットです。

ホームエレベーターの定員は、2人乗りもしくは3人乗りの商品が一般的であり、広さは2人乗りであれば1畳弱、3人乗りであれば1坪弱が目安となっています。 なお、2~4階建ての商品が一般的ですが、都心などではさらに階数が多い住宅も少なくないため、近年は5階以上に対応した商品も販売されています。

また、ホームエレベーターにはロープ式と油圧式の2種類の駆動方式があります。ロープ式はロープでかごを吊り下げているタイプであり、環境に優しい、騒音の心配が少ない、油の匂いを感じずに済むといったメリットがあります。なお、ロープ式は巻き上げ機を使用するパターンとおもりを吊り下げるパターンに分かれます。

一方、油圧式は電動ポンプを用いて油の圧力を変えることで、かごを昇降させるタイプであり、稼働がスムーズのため、乗り心地が良いのがメリットです。

ホームエレベーターの動向

ホームエレベーターの動向について3つご紹介します。

バリエーションも豊富

最近のホームエレベーターはバリエーションが多様化しています。例えば、奥行きが浅く横に2人並んで乗れるタイプや、乗った方向と反対側から外に出ることができる二方向出口タイプなどが挙げられます。また、屋外に自立した昇降路をつけるなど既存の建物にできるだけ負担をかけずに、設置費用をおさえられるリフォーム専用タイプも登場しています。 また、かご内や扉の色柄の種類も増えており、部屋の色合いと近いデザインを選べば、スペース全体に統一感を持たせることができます。

費用面は?

気になる費用面ですが、以前はエレベーター本体だけでも400万円程度かかっていましたが、技術の進歩等に伴い200万円で購入できるタイプも登場しています。また、忘れてはいけないのがランニングコストです。電気代に加え、定期点検やバッテリー交換費用などメンテナンスにかかる経費も考慮すれば、年間5~10万円程度のコストが発生するといわれています。さらに遠隔管理システムを導入した場合、費用はさらに嵩んできます。

ホームエレベーターの安全性

「ホームエレベーターの安全面が気になる」という人は多いでしょう。

ホームエレベーターには扉で挟まる危険をセンサーで感知したり、バッテリーを稼働させ停電時も稼働するといった安全に関する機能が備わっています。また、設置の際には公的機関に確認申請が必要となり、確認作業においては間取り面で問題がないかもチェックされ、リフォームの場合には、必要に応じて補強工事が求められるケースもあります。

このように、設置時においては一定の安全性は担保されています。

今後の需要拡大が期待されるホームエレベーター

一般社団法人日本エレベーター協会の資料によると、ホームエレベーターの新設数はここ数年3,000基前後で推移しています。 しかし、今後は高齢者宅を中心に、敷地面積が少ない都心の一戸建て物件ではホームエレベーターの導入を検討する居宅が増えるとみられています。

高齢者が階段の昇降時の転落事故のリスクを減らすため、一定数ホームエレベーターを導入すると期待されているためです。また、都心は一階部分のスペースが限られているため、リビングを上階に設け、日当たりを楽しむために、ホームエレベーターを設置するケースもみられます。 このように、今後の成長が期待されるホームエレベーターですが、どのエリアのどういった層にニーズがあるのか、どのくらいの売上が見込めるのかといった具体的な需要を把握するには、市場調査やマーケットリサーチを行うことをお奨めします。

特にホームエレベーターに参入したい企業であれば、外部の市場調査会社を活用し、実際のニーズを把握した上で、参入の有無を検討しましょう。

 

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