耐熱性樹脂における市場概況

耐熱性樹脂の現状

耐熱性樹脂とは耐熱性に優れている樹脂を指し、エンプラやスーパーエンプラとも呼ばれています。こうした耐熱樹脂は自動車や産業機械、エレクトロニクス業界の発展に大きく貢献してきました。

素材産業は日本が強みを持つ産業の一つですが、日本企業が強い理由は、擦り合わせ型と呼ばれる開発スタイルにあります。顧客と擦り合わせながら要求される機能を実現する手法は、日本企業が長年にわたって作り上げてきたものです。

耐熱性樹脂もこうした技術力を活かし、現在も国際競争力を維持しています。 現在、耐熱性樹脂の市場をみた場合、エレクトロニクス分野ではTV向けの需要は一段落し、スマートフォンやタブレット向けの需要が増加傾向にあります。自動車分野では軽量化による燃費向上のため、素材を金属から樹脂に切り替える動きも見られます。

電装品などの内装用から外装部位までさまざまな種類の樹脂が利用されていますが、エンジンや燃料タンク、排気部品周辺では高い耐熱性能が求められており、耐熱性樹脂のニーズが高まっています。

また、光学分野ではヘッドアップディスプレイでの活用が検討されているなど、今後も耐熱性樹脂の需要は堅調であることが見込まれます。

耐熱性樹脂の今後

耐熱性樹脂においては、さらなる用途開拓も進められています。中でも需要が期待されているのが、リチウムイオン電池の各種部材向けの素材としての活用です。

これらの部材の素材は耐熱性に加え、絶縁性や耐薬品性、寸法安定性などが求められています。耐熱性樹脂はこうしたリチウムイオン電池の部材に多く利用されており、今後の需要拡大が期待されています。

また、医療分野においては人工呼吸器やフェイスシードなど蒸気滅菌に対応した製品に耐 熱性樹脂の利用拡大が期待されています。さらに航空機分野においても軽量かつ耐熱性のある素材が求められており、こうした分野での利用拡大に向けた開発も進められています。

耐熱性樹脂の開発は顧客のニーズに合わせた擦り合わせ型であるため、労力と時間がかかります。

このため、国としてもこうした素材産業の支援策を打ち出し、開発負荷の軽減を図ろうとしており、耐熱性樹脂は今後も採用用途を拡大させ、安定した需要が期待できるでしょう。

耐熱性樹脂における市場調査

耐熱性樹脂は耐熱性に優れる他、軽量性や成型・加工性にも優れているため、さまざまな分野、用途で活用されていることから、製品別や用途別といった詳細な市場の把握には時間と時間を要してしまいます。

また、耐熱性樹脂の市場に関しては、公開情報で得られる情報には限りがあり、自社にとって必要な情報を全て収集できないかもしれません。このため、化学業界や工業用素材の分野で実績のある調査会社に市場調査を依頼するのがお奨めです。

専門の調査会社に業務を依頼することにより、自社のリソースでは得られない情報を収集でき、今後の事業戦略等に役立てることが可能となります。また、国内に留まらず、世界や各国の市場に関する動向、今後の予測に関する情報や市場における主要企業のシェア等の情報も収集可能です。

耐熱性樹脂に関する詳細な情報収集を検討している場合は、市場調査会社の活用も視野に入れておきましょう。

 

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