貴金属のリサイクルにおける現況

日本の産業発展に貢献する貴金属のリサイクル

貴金属リサイクルとは、一度使用された貴金属を回収・精製することで、資源を有効活用するビジネスです。 付加価値の高い貴金属は、現在社会において重要な資源の1つです。日本においては世界有数の銀・銅産出国でしたが、資源の枯渇や海外から安価な鉱物が手に入るようになったことなどから、国内の鉱山が次々と閉山し、現在では必要な鉱山資源をほぼ海外からの輸入で賄っています。

特に貴金属のプラチナは、全世界の消費量のうち、およそ15%以上が日本で消費されているにも関わらず、そのほとんどを南アフリカなどからの輸入に頼っている状態です。このため、貴金属リサイクルは、鉱物資源に乏しい日本において貴金属資源の安定確保を図るための重要なサービスといえるでしょう。

 

リサイクル対象となる貴金属含有スクラップ一覧

貴金属のリサイクルにおいては、主に次のような資材や部品などから貴金属を回収・精製しています。

[ネックレスや指輪などの宝飾品]金・銀・プラチナ・パラジウム

必要のなくなった貴金属ジュエリーや、製造過程で発生する研磨くずやバフ粉といった加工くずを回収し、リサイクルします。

[電子基板などのeスクラップ]金・銀・パラジウム

家電製品に使用されている電子基板や電子部品に使用されている貴金属、または製造過程で発生する端材を回収します。

[触媒などの工業製品・資材]プラチナ・パラジウム・ロジウム

自動車触媒や導電性ペースト材料などの工業製品に含まれる貴金属や、産業に欠かせない資源であるレアメタルを回収・精製します。

[クラウンなどの歯科用金属]金・銀・プラチナ・パラジウム

歯の治療に使用するクラウンやインレーを預かり含有物の貴金属を回収・精製します。

[剥離液などの表面鍍金(メッキ)]金・銀・パラジウム

耐食処理などの表面処理に使用されるメッキ廃液・剥離液などにも、貴金属やレアメタルが含まれています。回収・精製し、再資源化したものは、化成品として回収元へ返却することもあります。

リサイクル技術を確立し、金属資源活用の促進を目指す

金属資源のなかでも、鉄や銅、アルミといったベースメタルや、金・銀・プラチナといった貴金属に関しては、回収・精製による再資源化が進み、日本でのリサイクル事業が確立されています。

一方、ロジウムやバナジウムなどのレアメタルはコストがネックとなり国内での再資源化には遅れをとっており、今後はこれらの分野における低コストかつ効率的な回収・精製技術の確立が求められています。

貴金属のリサイクル市場・動向を把握するならマーケティングリサーチコンシェルジュに問い合わせ

今後の需要も期待できる貴金属のリサイクルビジネスですが、これらの業界への参入もしくは回収・精製関連のビジネスへの参入を検討される際には、まず市場動向の把握が欠かせません。

市場規模、市場環境、顧客先のニーズ、競合状況などの市場動向を把握した上で成功するための戦略を検討しなければ、参入リスクは高くなってしまうでしょう。マーケティングリサーチコンシェルジュでは、貴金属をはじめとした無機材料・金属・セラミック関連の市場調査に対応可能であり、豊富な実績・経験により、最適な方法をご提案いたします。

貴金属の関連の調査をご検討の場合は、ぜひご相談ください。

 

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