コラム 市場調査

新商品開発に欠かすことができないマーケット調査のポイント

市場に隠れている情報を見つける


市場というものは、常に動いている存在であり、まるで生き物のように刻々と変化していきます。
その中で、商品を開発し投入しようと思った場合、現在の市場の状況を正確に判断し把握することは、企業にとってとても有益なことです。

それどころか、欠かすことができないことといっていいでしょう。
市場を見てみると、必ずといっていいほど競合する相手がいます。
その相手に対して、どれだけ有効な手段を打つことができるのかということは、最重要ポイントになってくるでしょう。
特に新商品開発をする場合、マーケット調査をして本当に投入した場合に、どこまでの効果を上げることができるのかを考えていかなければいけません。

日本の市場を考えた場合、すでにブルーオーシャンとなるようなものはほぼないといっていいでしょう。
多くの産業でニーズは充足されてしまった状態だからです。
実際に機能というだけで差別化を図るというのは、至難の業になってきているといえます。
だからといって、奇をてらった新商品開発をおこなったとしても、受け入れられることは厳しい場合があります。
だからこそ、マーケット調査によって、ユーザーが何を求めているのかということを考えなければいけません。
供給側主導の時代は、もう終わったと考えるべきだからです。

これから先は、ユーザー主導の時代であり、ユーザーが作り上げているマインド的な部分まで計算していかなければいけません。
これができるようになれば、競争の激しい市場であっても、新商品開発を進め投入することで、優位性を確保することができるでしょう。
特にユーザーの傾向をつかみ、他にはない自分向けのものであると納得させるだけのものを開発することが重要です。

他社よりも優位なポジショニングをするため


マーケット調査は、新商品開発を行う上で重要な顧客ニーズを把握することができます。
ユーザーのニーズを知らなければ、新商品を開発したとしても、ユーザーにとっては新商品が魅力的に感じられないといったことは十分起こりえます。
これは、ユーザーの目線を見極めていないからでしょう。

そのため、いかにユーザーニーズと商品の魅力がマッチしているのかが重要になってきます。
これが、他の商品よりも高いレベルでマッチしている商品として捉えてもらえれば、購入に傾くことは間違いありません。

逆にユーザーニーズにマッチしておらず魅力を感じてもらえなければ、あらためて新商品を購入する必要がないとユーザーは考えるでしょう。
これでは、販売を促進することもできません。
ユーザーがある商品の魅力を高く感じるようになると、他の商品は陳腐化していくことになります。
他の商品では、充足感が得られなくなるからです。
競争ということを考えれば、魅力的な新商品を開発することは他の商品よりも優位なポジショニングを作ることができるようになるのですから、ユーザーのニーズを把握するマーケット調査は非常に重要であることがわかるでしょう。

また、ロジカルな部分ではありますが、マーケット調査は戦略的に進めていかなければ、意味を成しません。
ターゲットの設定から始まり、質問内容を検討の上、マーケット調査を進めていくことになるでしょう。
マーケット調査を新商品開発に生かしていくことができれば、他社よりも優位に立つことができるのです。

隠れた不満や要望を見つけること


マーケット調査をした結果として、ユーザーの動向を知ることができます。
しかしながら、これだけでは意味がありません。
なぜならば、ユーザーにはそれぞれの背景があり、そこにフィットするようなものでなければならないからです。
いいものであれば必ず売れるという時代は終わりつつあります。

ユーザーにはそれぞれ利用環境があり、そこに沿ったものでなければ、欲しいとは思わないでしょう。
いいものであっても、現状を変える必要がなければ、利用環境に満足してしまっている以上、購入意識を高めることはできないからです。

マーケット調査で得られる情報として、もうひとつ重要なことが、顕在化していない潜在的な不満をあぶりだすことです。
なぜ潜在的不満があるのかといえば、大きな不満は無いけれどもどこかしら利用環境に満足していない部分があるからです。
マーケット調査においては、こうした隠れた不満や要望をあぶりだすことができ、商品開発に活かすことができるのです。

ユーザーへの訴求方法を考えていくうえでも、マーケット調査の結果は役立ちます。
ユーザーが自身の環境にあったものを求めるのは普遍的なことなのですから、ユーザーの利用環境を把握した上で、どのように訴求を行っていくのかは重要です。
競争力を持った新商品開発をするためにも、一歩裏に隠れている情報を見つけ出していくことが、重要であることは明らかでしょう。