マーケティングリサーチの調査データ分析とノーム値について

ノーム値の意味と用法などについて

マーケティングリサーチの業界では、ノーム値という言葉が使われることがあります。この言葉は、同一の手法でアンケートを繰り返し行い、その結果を積み重ねることによって抽出された基準値のことを意味します。こうした基準値(ノーム値)は、メーカーが新開発した製品を販売する前の評価基準や、広告の効果を現す指標などに活用されます。

単発ではなく、以前と同じフレームを使用して繰り返しアンケート調査を行い、結果を蓄積することにより、基準となる平均値を算出できるようになるのです。例えば、新製品を開発するたびに、同じフレームの調査を市場へ導入する前後に実施し、その取得したデータを蓄積すれば、どの程度まで支持が高まると成功する確率が高まるかといったノーム値を作成することも可能です。単一ではなく、同じフレームの調査を幾度も繰り返し行い、データを蓄積することにより、ノーム値の精度が高めることが重要です。

また、ノーム値を作成するために特に重要なことは、同じフレームを用いることに加え、同質のターゲットを選定する必要があります。調査対象の属性(性別、年齢など)やエリアなど同質にしなければ、正確なノーム値を抽出できなくなってしまいます。

最近では、インターネットの普及により、属性を把握できているモニターを活用することにより、これらのリサーチを実施しやすくなっています。

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ノーム値を活用する方法

調査の結果として得られたデータを元にして作成したノーム値は、さまざまな目的で活用することが可能です。

例えば、自社製品の購入者を対象に購入時期と、買い替え予定や実際の買い替え実施時期などを調査し、情報を蓄積していくことができれば、購入から買い替えまでの平均的な期間を抽出できるようになり、新製品の開発や販売時期を検討する際に有効な情報となるでしょう。

また、企業が有利な条件でビジネス活動を展開するには、しっかりとしたブランディングを行うことも大切です。新規ブランドの立ち上げやブランド戦略の策定を行う場合、自社の取り扱う製品やサービスの知名度や効果的なプロモーション方法を把握することが重要になります。このため、同質のターゲットを対象に、製品やサービスに対する認識の度合いやプロモーションに対する評価に関するリサーチを繰り返し行い、それぞれのノーム値を抽出することにより、広告戦略を行う上での判断基準として役立てることが可能です。

調査を行う場合の留意点について

単発の調査と比較して、同じフレームを活用して繰り返し調査を行い情報の蓄積を行うことにより、精度の高いノーム値を抽出することが可能となります。一方、繰り返し調査を実施するにあたっては、同質のターゲットを対象にして効率的にアンケート調査を行う必要があります。

なお、アンケート調査をする際には調査目的に沿って質問項目の絞り込みなどに気を配り、回答者の負担を軽減する必要があります。回答者の負担が重くなると、途中離脱が増え、効率的にサンプルを収集できなくなる可能性があるからです。また、調査の目的に沿うターゲットを選定することも重要であり、リサーチ会社を活用する場合にはアンケートに協力してもらうことができるモニター数やその属性を確認しておくことをおすすめします。

ノーム値はデータの蓄積が命です。他社に先駆けデータを蓄積することにより、精度の高いノーム値を抽出できるようになります。まずはどのようなノーム値が必要になるのか検討してみましょう。そして、ノーム値を参考に自社独自の評価基準を持つことにより、ビジネスの拡大に繋げていきましょう。

 

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