モバイルサービスにおける市場調査

モバイルサービス業界の現状

21世紀に入ってから、モバイル端末の普及により世界のインターネット人口は爆発的に増加しました。先進国ではモバイル端末市場はすでに成熟段階に入っているのに対し、モバイルサービス市場は依然拡大を続けています。

モバイル端末の利用時間は増加傾向にあり、特にデジタルネイティブとも呼ばれるZ世代はゲームやソーシャル、コミュニケーションアプリのアクセス回数が多くなっています。 モバイルアプリの約半数を占めているゲームは、ダウンロード数の成長が鈍化しており、ゲーム内課金など収益を重視する動きがみられます。

一方、ゲームに替わって伸びが期待されているのが、動画ストリーミングアプリに代表されるエンターテインメントアプリです。映画やドラマはもちろん、スポーツやアニメなどサービスごとに特徴があり、複数のサービスを重複して利用するユーザーが多く、市場を牽引しています。

非ゲームアプリ市場では、サブスクリプションが一般的になっていることも見逃せません。定額課金制サービスは売り切り型に比べて初期費用が安く済むためユーザーが導入しやすく、売り切り型から定額制に移行することによって利用者が増え、売り上げが伸びたケースもみられます。

また、国内で現在もっとも注目を集めているのは、モバイル決済アプリです。ファイナンスアプリは金融機関が提供するバンキングアプリと、金融機関以外が管理を行うフィンテックアプリの二種類にわかれますが、利用者が多いのはフィンテックアプリです。人気アプリが国によって異なることもファイナンスアプリの特徴のひとつです。

日本においても国内アプリは増えてきており、今後の市場拡大が期待されています。

モバイルサービス業界の今後の有望性

今後、モバイルサービスの需要はますます高まっていくと期待されています。日本においては国の後押しもありキャッシュレス化の機運が高まっているため、QRコード決済を導入する事業者も増え、モバイル決済の利用拡大が期待されています。 また、モノのインターネットと呼ばれるIoTにおいても、モバイルサービスの利用拡大が期待されています。

インターネット、モバイル端末の普及を第一、第二の波だとすれば、スマート家電や自動車をはじめさまざまなモノがインターネットにつながるIoTは、経済に大きなインパクトを与える第三の波となるでしょう。IoTは農業、漁業などの分野ではすでに広く活用されており、今後はファクトリーオートメーションと呼ばれる産業分野での活用が進むと予想されており、それらに対応したモバイルサービスも期待されています。

さらに、国内において2020年に商用利用が開始される5Gの普及に伴い、需要拡大が期待されているのが、SporTech市場です。SporTechとはVRやARなどを利用したスポーツの観戦方法で、間近で見るような感覚を味わえるサービスであり、モバイル端末における普及が進むと期待されています。

加えて、世界的に大きな成長が見込まれているのがモバイルヘルス市場です。糖尿病などの慢性疾患や依存症などの精神疾患は、治療の過程で生活習慣の改善など行動変容が必要です。アメリカでは日々のデータを記録して行動変容をサポートする治療アプリが登場しており、今後の普及が期待されています。

このように様々な用途で利便性を向上させる新サービスが登場し、モバイルサービス業界は非常に有望といえるでしょう。

モバイルサービス業界の市場調査

動きの早いモバイルサービス業界においては、新しいサービスをリリースや新たな市場に参入したりする前に業界や競合の動向把握が欠かせません。そしてこれらの情報収集把握に役立つのが市場調査です。 2010年頃から急成長したモバイルサービス業界は情報通信分野の中でも特に競争が激しく、動向を把握するのが難しい市場です。

新しいサービスが次々に誕生しブームとなる一方で、より新しいサービスやトレンドが産まれた場合、ユーザーが離れ、業績が急激に悪化することも少なくありません。このため、魅力的なサービスを提供し続けなければ生き残ることができない厳しい業界ともいえます。

このようなモバイルサービス業界の特徴を考えれば、情報収集はインターネット上で公開されているものだけでは不十分です。これらの情報は自分たちにとって必要なものでないことや、精度が低い可能性もあるからです。このため、動きの早いモバイルサービス業界の動向を正確に把握するためには、専門のノウハウを有する市場調査会社を利用することがおすすめです。

調査会社の中にはネットリサーチと呼ばれるインターネットを利用した消費者調査が得意なところや、特定の業界に特化した調査会社もあるため業者選びの際は注意が必要です。

把握したい内容を応じて適切な市場調査会社を選択し、有意義な情報収集を行い、事業成長に繋げましょう。

 

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