マネタイズを理解し、ビジネスに役立てよう

マネタイズとは

マネタイズの語源は「貨幣を鋳造する」、「通貨を発行する」という意味を持つ英単語「Monetize」からきています。広義の意味では収益化を意味して使われますが、Web業界においては「無料サービスを収益化する」という意味で使われています。

Webサービスにおける主なマネタイズモデル

Webサービスにおけるマネタイズは、主に以下の4つの種類に分類されます。

広告モデル

多くの利用ユーザーを抱えるサービスの広告枠に、クライアントが出稿し、対価として広告料を得るというビジネスモデルです。広告の閲覧数はユーザー数に概ね比例するため、利用ユーザーの多いサービスほど広告料は高額になる傾向があります。

広告モデルは「検索連動型」「クリック連動型」「成果報酬型」などに分かれます。検索連動型広告は、Googleなどの検索エンジンの検索キーワード等によって、表示される広告の内容が変化するタイプです。

一方、クリック連動型や成果報酬型はサービスを訪れたユーザーが広告のクリック、または広告リンク先の商品を購入したりすることで報酬が発生します。

課金モデル

サービスを利用するユーザーに対し課金を促し、報酬を得るビジネスモデルです。例えば基本は無料でサービスを利用できますが、より高機能なサービスを望むユーザーには、有料枠を設けるといったものがこのモデルに該当し、アイテムの購入の際は課金が必要となるオンラインゲームはその代表例といえます。

課金モデルのマネタイズを成功させるには、ユーザーの数もさることながら、いかにユーザーに対して課金が必要だと思わせる魅力的なコンテンツ作りも重要です。「無料だと物足りないな」と感じさせることができれば、ユーザーの課金へのインセンティブが働くでしょう。

ECモデル

Electronic Commerceモデルの略語で、電子商取引のプラットフォームを用意し、出店料や売上手数料によって収益を挙げるモデルです。出店者数と利用者を一定規模確保できれば、多額の収益を安定して挙げることのできる可能性があります。

仲介モデル 売り手と買い手がマッチングできるプラットフォームを提供し、手数料で収益を挙げるモデルです。仲介モデルを成功させるには、十分な数の売り手と買い手をバランスよく確保することが大切です。

売り手が集まらなければ買い手は集まりませんし、買い手が集まらなければ売り手も離れていくでしょう。また、どちらか一方のみが多く集まってもマッチングは成立しにくくなってしまいます。

そのため、成功の鍵となる集客に力を入れる必要があり、テレビCMなど広告宣伝活動が非常に重要となっています。

マネタイズを成功させるには

ユーザーニーズの分析

マネタイズを成功させるにはユーザーのニーズを把握し、適宜適切な施策を実施することであり、ニーズを分析し、ユーザーが費用を払いたくなるサービスを絶えず検討していくことが重要です。例えば近年、断捨離やミニマリズムといったトレンドが影響し、物を「所有」するのではなく「利用する」という考え方が一般的になってきました。

最近では欲しい物をその都度購入するのではなく、一定金額を支払えば期間内は使い放題となるサブスクリプションサービスも台頭しています。サブスクリプションに対応したサービスの検討など、ユーザーのニーズを把握し、適切な施策を実施していくことは安定してマネタイズを実現させるにあたり必要不可欠といえるでしょう。

データマネライズを行う

データマネタイズとは、データを活用し、戦略的にマネタイズを実施する行為を指します。これまでに蓄積された購買・利用データを分析し、ユーザーのニーズを把握することによって、今後のサービス戦略や集客戦略等に役立てることができます。

市場状況も把握する

また、自社内のみならず、顧客ニーズや市場動向に関して外部から情報を得ることもいち早くトレンドを把握するためには必要なことです。

外部から情報を得るにあたっては、市場調査やマーケティングリサーチのプロである市場調査会社の利用がおすすめです。専門的な知見を活かし、有益な情報が収集できるため、これらの活用も検討しましょう。

 

MRCの対応業界・業種を見る >