コラム 市場調査

重回帰分析っていったい何?その特徴と方法をチェック

重回帰分析とは


マーケティングを語るうえで、重回帰分析は重要なデータ分析手法の一つです。
回帰分析とは結果を知りたい部分(目的変数)をその要素となる部分(説明変数)の関係性の強さを明らかにするものです。

単回帰分析とは、1つの目的変数を1つの説明変数で予測するものです。
一方、重回帰分析は1つの目的変数を複数の説明変数で予測するものです。
例えば、体重を目的変数とした場合、身長から体重を予測するのが「単回帰分析」、身長と性別、ウエストサイズ、胸囲などから体重を予測するのが「重回帰分析」となります。

実際に、ビジネスの現場では重回帰分析はどのように活用されているのでしょうか。
新規出店予定店舗の売上予測をする場合、周辺の人口、交通量、競合店の数、新規出店予定店舗の面積、駐車場台数など、店舗の売上に影響する様々な要素を説明変数に設定し売上予測を行います。
この場合、売上(目的変数)に影響する度合いが高い要素(説明変数)が何なのかも分析することが可能です。

他、顧客の総合満足度を上げるために何から取り組めばよいのか?商品品質、価格、営業対応、アフター対応など様々な要素がある中で、特に重要度の高い要素は何かを分析する際にも重回帰分析が用いられるケースもあります。

重回帰分析はビジネスの様々な場面で活用されている非常に有効な手法でもあるため、ビジネスパーソンとして、概念だけでも知っておいた方がよいでしょう。

 

重回帰分析の活用法とメリット


重回帰分析はマーティングリサーチを行う上で、とても有効な分析手法です。
その具体的な手順を追って紹介していきましょう。
まずは、目的変数を設定します。
これは、具体的に増やしたいものを設定すると分かりやすくなっています。
例えば、新製品の売上を上げたい、ポイントカードの会員数を増やしたい、顧客満足度を上げたいなど、店舗や企業によって目的はさまざまです。
この目的変数を決めるところから重回帰分析ははじまります。

次に、その目的を達成するためにどんな要因あるのか、つまり説明変数を考えます。
例えば、店舗の売上を目的変数とした場合、関連する要因としては集客数、客単価、広告宣伝費など様々な説明変数が考えられます。

次に目的変数と想定している説明変数のデータを集計し、解析を行うことで、どの説明変数がどれくらいの影響があるか、そもそも影響があるかないかなどを分析します。
その上で、説明変数から目的変数を導き出すための公式を導き出します。
この公式を導き出すことにより、説明変数の変化によって目的変数に与える影響を予測できるようになり、緻密な販売戦略や広告戦略を立てることができるようになるのです。
また、どのような要因が目的に影響を与えているのか分析することにより、どの要因を注力して改善していけばよいか把握することができます。

 

重回帰分析の注意点


重回帰分析をうまく活用することにより、効果的なマーケティング戦略を立てることができるようになります。
しかしながら重回帰分析を行うにあたっては注意すべき点があります。
例えば、目的変数と説明変数の関係性を導き出すためのデータが十分に集まっている必要があります(ある程度の規模のサンプル数が必要になります)。
データ量が不足している場合には説明変数と目的変数の関係性を集計したとしても信頼性のあるデータとなりません。

また、重回帰分析を行うためには、調査項目・選択肢の設計にもある程度のルールがあります。
これらの分析業務に関しては専門的な知識や経験が必要であるため、外部コンサルタントに業務委託することも検討した方が良いでしょう。

皆さんもアンケート調査など市場調査によって得られたデータを重回帰分析することによって、有効な戦略立案に活かしていきましょう。