介護業界の現在の市場と今後の展望について

介護事業の可能性を探ろう

超高齢化社会に対応するように介護業界の市場は、拡大傾向が続いています。2025年には、全人口に占める75歳以上の後期高齢者の割合が20%弱にも達するとされており、介護を必必要とする人物の認定数も増加することから、介護業界の市場は今後も拡大が続くとみられています。

高齢化社会に対応するため、2000年に開始された介護保険制度により、社会福祉法人のほかに、一般の民間企業でも高齢者を対象としたサービスの実施ができるようになりました。こうした動きもあり、異業種の企業が介護サービスに参入するケースが増え、介護業界の市場を拡大させてきました。

もし、介護業界に参入を検討しているのであれば、これからの展望を把握するために市場調査を実施しましょう。市場調査を実施することにより、現状や過去、そして今後の動向を把握するためのヒントとなる情報が得られます。そうした情報を参考にし、参入可能性を探ることができれば、参入に至ったとしても大きなリスクを冒さずに済むでしょう。専門の市場調査会社をうまく活用し。今後の介護事業の可能性を正確に見極めましょう。

介護事業を展開する上でのリスク

日本の社会は、今後高齢者の比重が大きくなっていきます。2010年の時点では65歳以上の人口は3,000万人以下ですが、2040年になれば4,000万人を超えると予想されています。割合でみた場合でも、2000年の時点で高齢化率(65歳以上の人口が全人口に占める割合)は約17%だったものが、2025年には倍近い30%になると内閣府が予測しています。

このように高齢者は増加の一途をたどることが予想され、それに伴い介護業界の市場は拡大が続くとみられています。一方で、市場拡大を見越し、今後さらに多くの企業が市場に参入し競争は激化していくとも予想されています。介護分野とは全く関係がないと思っていた事業者が積極的に参入するケースが増えると見込まれており、過剰な競争によって想定よりも業績を伸ばすことができないリスクも発生するでしょう。

加えてリスクとなっているのが、介護スタッフの不足です。現在でも介護業界の慢性的な人手不足は社会的問題として取り上げられています。高齢化が進む一方、介護業界の有効求人倍率は全体の有効求人倍率の2倍以上ともいわれており、人手不足は介護事業を行う上で大きなリスクとなることは間違いないでしょう。

介護業界が抱える問題

介護業界が人員不足に陥っているのは過酷な労働環境に加え、給与が業務内容に見合っていないという問題があり、その結果、多くの人に不人気職種として認知されてしまった結果、求人を出しても人が集まらない状況となっています。こうした問題は長らく指摘されており、労働環境の改善や賃金の上昇を求める声は出ていますが、抜本的な問題解決には至っていません。

また、人員不足に伴う介護事故も介護業界の抱える大きな問題です。介護事故とは管理体制の不備などが原因で起こる事故のことで、高齢者の歩行中の転倒やベッドからの転落、誤飲などが該当します。こうした事故は高齢者の命に関わる可能性もあり、介護事業を運営するにあたっては大きなリスクとなっています。

こうした問題を解決するため、ロボット技術やIoT技術を導入し、介護職員の負担を軽減し、ヒューマンエラーの発生を抑えることができる取り組みが進み始めており、今後の技術進展が期待されています。

こうした業界特有の問題も考慮し、実際に参入して成功できるのかどうか、一度検討してみましょう。

 

MRCの対応業界・業種を見る >