透明性樹脂(PET、PMMAなど)について市場調査を行おう

透明性樹脂とは

現代社会では、さまざまな合成樹脂素材が使われています。そのひとつに透明性樹脂があります。その名の通り、高い透明性を有する樹脂です。透明性を持つ樹脂には様々な種類がありますが、中でも多く利用されているのがアクリル樹脂です。

その歴史を辿ると、戦闘機に使用されるフロントガラスの素材に利用されたのが始まりでした。それまでは、ガラスといえば無機ガラスでしたが、アクリル樹脂を使用した有機ガラスの登場により、業界の流れは変わり、今では無機ガラスに取って代わる存在となっています。

なお、アクリル樹脂は正式にはポリメチルメタクリレート樹脂(ポリメタクリル酸メチル樹脂)と呼び、PMMAと表記されることもあります。現在は高い透明性や耐久性に加え、成形しやすいという特性から、自動車のヘッドランプカバーなどに使われています。

アクリル樹脂の他、透明性樹脂として多く利用されているのがポリエチレンテレフタレート樹脂です。PETと表記されるこの素材は包装容器(ペットボトル)として広く利用されている他、衣料品のフリースの素材としての利用も増えています。

また、光学フィルムや磁気テープの基材などにも活用されており、利用用途は幅広くなっています。この他にはポリカーボネート樹脂なども透明性を有する素材としてメガネレンズや光学部品に活用されています。このように透明性樹脂は広く利用されており、大きなマーケットを有している素材といえるでしょう。

透明性樹脂の今後

PETは環境に優しい素材として評価されており、今後も一定の需要が期待されています。 PETの成分の3分の1は酸素であるため、燃焼時の発熱量は紙を燃焼する際と同等程度で済むため、燃焼して処理する場合においては省エネルギーやCO2削減に寄与する素材です。

また、リサイクル率も他の素材と比べて高いため、環境問題への意識の高まる現代においては今後も有望な素材です。PMMAにおいては光学分野での需要が期待されます。現在、PMMAは液晶ディスプレイのぎらつきや反射を抑制する偏光板保護フィルム等に使われており、これらは今後4K8Kテレビへの移行に伴い、安定した需要が期待できます。

また、透明性樹脂においてPVBと表記されるポリビニルブチラール樹脂はフィルムに加工され、優れた透明性やガラスとの接着性から、自動車の合わせガラスにおける中間膜に利用されています。PVBにおいても中間膜を利用する自動車の増加に伴い、需要拡大が期待できます。

この他の樹脂においてもフィルムや容器、光学部品等に活用され、引き続き安定的な需要が見込めると期待されています。

市場調査会社を活用し、情報収集を行おう

透明性樹脂は、包装フィルムやペットボトルなど身近な物だけに使われているわけではありません。例えばPETにガラス繊維等をコンパウンドし、耐熱性や機械的強度を上げることでエンジニアリング・プラスチックとして活用されており、自動車の部品や電子機器のパーツ等採用用途は拡大しています。

PMMAも使い勝手の良さから照明器具や道路標識、さらにはアクセサリーの素材としても活用されるなど、新たな需要も出てきています。 このように透明性樹脂には成長性もあり、今後もビジネスチャンスが期待できる素材です。しかし、透明性樹脂の市場動向を把握したい場合、その種類の多さに加え、それぞれの種類の販売動向、開発動向を全て自分達で調べるのは多くの労力を要するでしょう。

そういった際に役立つのが市場調査会社です。市場調査会社はこれまでの知見やノウハウによって多くの有意義な情報を収集してくれます。特に新規参入や製品開発等の重要な意思決定を行う際は市場調査会社を活用し、意思決定の判断に役立てることは大きな戦略ミスを犯すこともないでしょう。

透明性樹脂の動向を詳細に把握したい場合には、市場調査会社を有効活用しましょう。

 

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