コラム 市場調査

戦略的意思決定のために重要な市場調査の流れ

顧客のニーズをつかむということ


顧客にとっての価値とは何なのかということを考えるのは、非常に難解なことです。
考えるだけでもさまざまな要因があり、簡単に導き出せることではありません。
生産主導で経営を構築していく時代は終わり、顧客に一体何を求められているのか、それを正確につかみ販売するということが必要になってきています。
これは、マーケティングの基本的な考え方で、以前のようにいいものを作って投入すれば売れるという考え方の逆を行くともいえるでしょう。

この背景のひとつに、ものの進化ということが挙げられます。
以前は商品の種類も少なかったので、質の違いもある程度限定されて分かりやすいものだったので、選択肢が多くて悩むことは現代に比べると少なかったと言えるでしょう。
新たなものを創造することによって、市場をけん引することができたのもこうした時代だったからです。
ですが、現在はものにあふれた時代となっています。
その時代の中で、良いものを作るだけでは売れることが少なくなりました。
他と違うものを作ることは大切ですが、それが求められるものでなければ売れません。
だからこそ、市場が何を要求しているのかを知らなければいけないといえます。
そのうえで、想像力を発揮し、さらに求められる良いものを作ることが必要なのです。
的を外さないということのためにも、市場調査の必要性がわかるはずです。

実際に顧客のニーズは複雑で、販売している側からはわからないこともたくさんあります。
だからこそ顧客の声を聞き、それに対応できるものを提供するということが重要になってきます。
これが最も簡単な方法で確実な方法であることがわかるでしょう。

市場調査をおこなう流れ


市場調査をするということは、一定のプロセスの流れがあります。
一体何を目的として調査をするのかを明確にするところからスタートします。
目的があやふやだと、調査もあいまいになってしまうからです。
無駄をなくし効率を良くするということもありますが、調査結果の精度を高めるためにも、明確な目的設定が大切であるといえます。

目的がはっきりとしたら、次に計画を立てていきます。
目的に沿った計画をきちんと立てていれば、本来の目的からズレていくことがありません。
サンプリングや調査項目も計画に沿って、適したものを選択していくことになります。
さらに、細かな部分も決めていくことになるでしょう。
情報収集方法によって大きな差が出てくることもあるからです。

実際に情報を収集したら、次は精査・分析することになります。
一連の流れの中でも最も時間がかかる部分ですが、計画に沿って行動することが重要です。
計画以外の情報を入れていくと、精度が下がってしまうことになるため、注意が必要でしょう。
分析が出来上がれば、あとは結果から意思決定をおこないます。
精度が高い情報であれば、意思決定にも確実に反映されてブレが出なくなるでしょう。
逆に精度が落ちれば、誤った意思決定をすることも出てくるため、流れの中でブレを少なくすることが大切です。
専門の業者などを利用し、確実に収集し分析していくことで、本来の目的である意思決定に対して大きな影響を持つことになります。

揺らぎのない情報を知るために


市場調査の流れからも見える通り、収集した情報から得た結果をいかに確実なものにするのかが決め手となってきます。
市場がいったい何を求めているのかを知ることが重要なのですから、余計な揺らぎは情報を狂わせてしまうことにもつながります。
流れとしても最重要なのは、目的から外れないことであるということがわかるでしょう。
ターゲットになる顧客層全体で動向を知る必要があるのか、もっと絞り込んで具体化させるのかということも考えなければいけません。
これも、いったい何のために調査をするのか、目的がはっきりしなければ決められることではありません。
この目的を最後まで徹底することによって、情報の精度は上がることになります。

市場調査を行うことで、市場の規模や将来的な展望も見えてくるようになるでしょう。
各商品のシェアがわかるようになり、売り上げの規模の予測がつきます。
一体何が求められているのか、何が足りていないのかも分析によって見えてくるようになります。
市場調査は、単なる市場の競争だけのために行われるものではなく、シェアを把握し、ニッチな部分も知り、潜在顧客の存在も考えて戦略を練る必要も出てきます。
その中で、需要があるのにもかかわらず、ブルーオーシャンになっているものを見つけることができることさえあるでしょう。

マーケットには、必ず需要と供給があります。
市場を正確に把握し、現状を理解することができることこそ、的確な意思決定に欠かすことができないことです。
これから将来的な戦略を立てるうえでも、市場調査を活用していくことは重要と言えるでしょう。